江戸っ子ネコのしゃかりきメモ。-6.20

いかに生活を楽しく豊かに生きるかをモットーに過ごすと、毎日忙しいことに気が付いた。そんなおばさんが楽しみながら書く日記です。

ガール読みました。

今、映画になっていますね。

ガール

ガール



奥田 英朗さんの本との出会いはイン・ザ・プールからなんだけども。



イン・ザ・プール 文春文庫 / 奥田英朗 【文庫】


価格:
562円


(2017/07/09 13:05時点 )

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なんて言えばいいのかなー。この人の作品、リズムが良くて好き。

ガールは予告観てこの本の存在自体を知ったのだけど。



ガール 講談社文庫 / 奥田英朗 【文庫】


価格:
596円


(2017/07/09 13:07時点 )

感想:0件

おもしろかったああああああああああああ。※弱ネタバレ注意


どうして男性なのに、あんなに詳細に秋の空の女心が書けるのでしょうか?
男性が読んでも「?」ってなるんじゃない?って心配したくらい本当に共感できました。

映画になっていることを知ってから買ったので、一冊で一つの話しだと思っていたのですが、それぞれが違う女性主人公の短編集です。5話でした。
主人公は映画でも予告されているとおり、みんなアラサー。というより、30代前半。と言った方が正しい。
学生も、新人と呼ばれる社会人も、恋愛も。誰もが通る悩みを潜り抜けて一通り通ってきた女子達のお話し。

観点は同じで、結局女ってこうだよねーって結末なんだけど、物語がとても楽しい。
それぞれの人生がちゃんと表現されています。

個人的には一番最後の話しの「ひと回り」というお話しが一番好き。
ムフフフフって笑いながら読んじゃった。

そうそう、そうなのよ。

実際にある話しで、その渦中にいるとスッカリ忘れちゃってドロドロなんだけどね。
嵐が通り過ぎれば何もなかったかのようにケロっとしてる。本当に忘れてる人もいるね…
後者の方はなんかの病気かと一瞬疑いたくなるが。意外と多い。(わたしの周りだけか!?)
それとも忘れたふりのエキスパート!?


どちらかと言うと「アラサーなんて、まだまだ先。私には来ないわっ!」って人より「それ何年前だよ!?」って人に読んで欲しい。
もっと言えば、30代前半の女子必読じゃないかと思う。


なんかねー。
「ああ。これでいいんだ。」ってなるでしょ?
あー話しぶっ飛ばした。

日常生活で上手く行かなかったときや、失敗したときに、へこむじゃん?
へこんで、へこんで。どうやったら上手く行くかな?って悩んで、もがいて、泣いて、苦しんで…色々やって…
でも。問題解決したとしても心が晴れない。
でもさ。
突如、何かが啓けたようにスパーンと元気にならない?
そのとき、思うのが「あー、これでいいんだよ。」なのよ。泣いたことも含めてね。B型だけだと思ってたら女子はみんなするんだな。

まぁ、「それマジで開いてんじゃん」って言われちゃったらそこまでなんだけどさ。


分かってないなー!分かってない!!男子!がんばれ!


そういう、めちゃくちゃな女心が本になりました。ってところかなあ。

久しぶりにアツイ本に出会い、スカーッとしたメネでした。